できれば世の中に 存在しないで欲しかった難曲とは

ショパンの超絶技巧エチュードシリーズが意外と好評ですので、
今日も続けます。

今回は、Op10-2です。これはすごい曲です。

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前回のOp10-1のアルペジオの練習曲の次の曲ですね。
連続で超難曲が続きます。

この曲は「隣に医者を用意しておけ」と揶揄されたほど。

ショパンコンクール3位入賞の横山幸雄氏は「できれば世の中に存在しないで欲しかった」と
言っているほど。

どんな曲なんだ!

これは、半音階が連続する練習曲なのですが、
半音階が右手の3・4・5の指のみで演奏されます。

中指、薬指、小指で半音階を弾いていくのです。

考えただけでも、頭がおかしくなりますね。

本当に医者が必要かもしれません。

この映像はショパンコンクールのときのもので、INGOLF WUNDERの演奏です。
Op10-2の後に木枯らしのエチュードを連続で弾いています。

木枯らしはフォルテが尋常じゃなく、ちょっと粗い感じもしますね。
Op10-2のほうは圧巻です。
(ちなみにOp10-2もOp25-11の木枯らしもa-mollイ短調です)

では、どうぞ。

ショパン エチュード 作品10 2番 イ短調  作品25 11番 イ短調(木枯らし)
Chopin Etude Op10-2 a-moll Op25-11 a-moll

さらに、かなりの貴重な音源を発見しました!

グレン・グールドのOp10-2です。

グールドのショパン自体がかなり貴重なものですが、エチュードとなればほかには聴いたことがありません。

もはや人間技とは思えないスピード。言葉になりません。

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3 件のコメント

  • すごいですね♪
    中指、薬指、小指で半音階を弾くところを、
    こうして、この角度で見せていただくと、
    とてもきれいで、思わず見とれてしまいました。

    音色も旋律も素敵で、心に、じ~んときてしまいました。
    なんだか、このままうっとりと、繰り返し、浸っていたい音楽ですね。
    きれいなもの、大好きです♪

    これを弾くのは難しいとのこと、あのグールド氏も、
    さすがに、歌いながら弾くわけにもいかなかったのでしょうね(^^;

    素晴らしい演奏をいろいろアップしてくださって、
    いつもありがとうございます♪

  • ブログで、音色塾からこまめにメッセージが届くので、声に対する意識を途切れさせずにいられて、とてもありがたいです。ピアノに関する記事は、音色塾ということを忘れてしまい、ピアノ塾かしら?と思うぐらいで、これも楽しいです。今、ピアノレッスンでショパンのノクターン4番やっています。圧巻の演奏!ブログのおかげでモチベーションアップします!

  • ようやく聴くことができました!
    また手の見える画像を見つけてくださって、ありがとうございます!しかもよい演奏でなくてはいけないわけですから…あれこれお探し下さったのですね!

    自分では演奏する側に回ったことがなかったので、どこが難しいのか、ご説明いただいて今さらながらすごいと思いました。
    (上手な方ほど、さらっと弾いてしまわれるんですもん…)

    ピアノって(他の楽器も声も、大なり小なりそうなのですが)、指が動き始めてからその指が鍵盤に当たり、実際に音が聞こえるまでに、微妙なタイムラグがありますよね。それがもう、魔法のように見えます!
    演奏する側としては、そのタイムラグを予め計算に入れ、聴衆のイメージする瞬間に(あるいはそれより鼻の差早く)、ぽーんと音が出るようにしなければいけないわけで、それがこの難曲でこうもぱらぱらと続いていくわけですから…
    (…ショパンって、よほど性格のいい人だった…???)

    グールドに至っては、もはや信じられません!
    これだけ掌中に入れていて、なぜレパートリーに入れなかったのかということも…
    本当に不思議な人ですね!
    貴重な音源を、ありがとうございます!
    初めて聴きました!