ふたたび、フェルモンド齋藤です。
昨日の音色塾音声講座の収録の続き、今日は横山幸雄の
ピアノリサイタルに行ってきました。
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2009年5月23日(土)
横山幸雄ピアノリサイタル
取手市民会館大ホール
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横山幸雄は最年少19歳でショパンコンクールに入賞し、
その後は、ベートーヴェン全曲演奏会、ショパン全曲連続演奏会など、
意欲的に活動され、日本の音楽会をリードされている方です。
今日のリサイタルは、茨城の取手市、市民会館で行われました。
午後からの開場だったのですが、一時間くらい早く着いてしまい、
市民会館内をうろうろしていました。
すると、ピアノの音が聴こえてくるではないですか。
「あれ?CDかな」とも思ったのですが、よく聴いてみると、
弾きなおしをしたりしていて、それは横山氏が練習している音が
楽屋から漏れていたのです。
おお、これはなんという貴重な体験。
しばらく、その場で聴いていました。
プロのピアニストがリサイタル直前でどういう練習をするのか、
普通は聴けないですから、もう壁に耳をつける勢いで
聴いてしまいましたよ。
今日の演目にある、ベートーヴェンの「悲愴」、「月光」、
ショパンのソナタ第二番などが聴こえてきました。
すると、その後ショパンのエチュードが。
Op10-2、Op25-6です。
超難曲、しかも今日の演目にない。
恐らく、指の調整のためにこの曲を弾いていたのだと思います。
生で聴いてしまいました。
とても、貴重な体験をさせていただきました。
他のプログラムは、上記の曲のほかに、ショパンのノクターン第20番、
これは戦場のピアニストで有名になりましたね。
そして、最後は、「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」。
アンコールは二曲。
幻想即興曲と、ワルツ嬰ハ短調で拍手喝采。
今回のプログラムは今までさらったことがある曲ばかりだったので、
とても勉強になりました。
ちょっと、面白いこともありまして、
一曲目の「悲愴」の第一楽章が終わったところで、
興奮して拍手している人がいました。
ま、個人的にはそういうのもOKじゃないかなと思います。
横山氏もちょっと笑ってたし。
ジャズみたいに、すごいパッセージを弾いたあとに、
拍手をするなんていうのもクラシックであったらいいですね。
リサイタルの後は、限定サイン会がありました。
私フェルモンドももちろん参加。
ほとんどの人が、会場で販売しているCDにサインをしてもらって
いたのですが、それではつまらないので持っている楽譜に
サインをしてもらいました。
実は、昨日都内でピアノのレッスンがあり、たまたま持っていたのです。
しかも、ショパンのエチュードの楽譜。
まわりがCDなのに、いいのかなと思いつつ、
「すいません、楽譜でもいいですか?」と聴くと、
「おお、エチュードやってるの。いいよ」
と、快くサインをしてくれました。
そして、握手。
その後、携帯で写真を撮らせてもらったのですが、
全身が震えてしまって、それどころではありませんでした。
ショパンコンクール3位の手から出るオーラは半端では
ありません。握手させてもらえるとは。
(すごい、大きかったです)
すばらしい体験になりました。
今後の練習にすごいエネルギーもらいましたので、
明日から猛練習に励みたいと思います。
やっぱり、生っていいですね。
- *今日のヒトコト*
- 震えるほどの感動は生でしか味わえない