フェルモンド齋藤です。
人は、思っている以上にお互いがどのように認識しているかということに影響されます。
自分が認識している親密度に従って行動し、相手もそれを(たいていの場合)違和感なく受け入れます。
声も自分が認識している親密度によって決まります。
この親密度を便宜的に距離で表すとしたら、50cmの距離(親しさ)の相手には50cm用の声で話し、1mの相手には1m用の声を使います。
時には相互の認識が異なり、距離感を誤った声を出してしまう場合もありますが、その場合もやがて一方の距離感に他方が合わせる形で一致を見ます。
この心理的メカニズムを利用すれば、相手との関係を意識的にコントロールできます。
二人の距離よりも数パーセント短い距離感の声をわざと用いるという戦術を使って、距離を詰めていくのです。
ただし、慎重におこなわないと、「なれなれしい」と思われ、かえって距離を置かれてしまいます。
「なれるなよ、きみ」などと一喝されるかもしれない。
「数パーセント」という差を厳守することが大事です。
意識操作によってこの「数パーセント」をコントロールし、相手との関係を作っていくことができるのです。
音色塾でしっかりと声のコントロールをマスターしてください。
- *今日のヒトコト*
- 遠い距離間の声は相手との距離も遠くなる