第179回「言い方ひとつで魅力が変わるフレーミング効果」
フレーミング効果とは、意味は同じでも、焦点の当て方や表現の違いによって、まったく別の意思決定をさせる効果があるという認知バイアスのことです。好印象を与えるには表現を工夫することで意図が相手に伝わりやすくなります。逆に、下手に不利益を被らないための護身術も覚えておきましょう。
フレーミング効果とは、意味は同じでも、焦点の当て方や表現の違いによって、まったく別の意思決定をさせる効果があるという認知バイアスのことです。好印象を与えるには表現を工夫することで意図が相手に伝わりやすくなります。逆に、下手に不利益を被らないための護身術も覚えておきましょう。
根拠を増やせば説得力が高まるとは限りません。基本的に、根拠がしっかりしていれば説得力が高まりますが、焦って相手を説得しようとして、いくつも理由を並べるのは、得策ではありません。説得力を高めたいなら、有力な理由を1つか2つに絞り込んで、それらを支える事実を用意するようにしましょう。
周りに人が多くいると、自分の行動が妨げられてしまう現象を傍観者効果といいます。これは、「自分がやらなくても誰かが助けるだろう」と思われて、流されてしまうためです。こうした心理を踏まえ、どうしたら人が動いてくれるか、成果を上げてくれるかを考えてみましょう。
セルフ・ハンディキャッピングとは、自分で自分にハンデ(不利な条件)を課すことです。何か物事を進めるときに事前にハンデを作っておくことで、失敗しても言い訳できるし、成功すれば不利な条件の中でがんばったという評価をもらえます。つまり、結果に関わらず自分のプライドや自尊心を守れる心理手法といえるのです。ただ、このセルフ・ハンディキャッピングにはパフォーマンスが落ちるという大きなデメリットがあるので気をつけましょう。
相手が何を考えているか、何を知っているか、といった情報を引き出すことは、物事をスムーズに進めるのに必須の能力です。そこで大切になってくるのが「質問力」。しかし、やみくもに質問しても、有益な情報が引き出せるとは限りません。質問をするときには「仮定」という有力なテクニックをじっくり検討してみましょう。
隣の芝生は青く見えるというが、実際は大して青くはない。ダニエル・カーネマンらによる研究によると、見るポイントを間違えることにより、たいして重要ではない気候などを過大評価し、より重要なことを軽視して、幸福度の見極めを失敗してしまうといいます。自分が大切だと思うことにエネルギーを注ぐようにしましょう。
最近「心理的安全性」(psychological safety)という言葉が取りざたされるようになっています。心理的安全性とは、組織内で自分の考えや気持ちを誰に対しても安心して発言できる状態のこと。心理的安全性を損なう要因として、4つの不安が挙げられています。心理的安全性が向上するとどうなるのか、またそれを確保するには何をしたらよいのでしょうか。
今回取り上げるのは、「ダブルバインド」。ステルス的(相手に気づかれない)に強力な説得法といわれています。同時にリスクやデメリットも大きいので、自分がやられて不利益を被らないために、ダブルバインドの使い方について知っておきましょう。
コミュニケーションにおいて、断ることはストレスがかかる行為です。断るのが苦手で、つい応じてしまったり買ってしまったりする人は多いと思います。相手とぶつかる行為が「断る」なので、自分自身にもストレスがかかるからです。通常のコミュニケーションでは相手に合わせると気持ちよく流れますが、「断る」場面は逆だから、多少は「主張」する必要があり、そこにストレスの原因もあるといえます。、「断る」場面は逆だから、多少は「主張」する必要があり、そこにストレスの原因もあるといえます。では、どんなふうに「主張」したら、ストレスが強まることもなく、うまく断れるのでしょうか。
コミュニケーションにおいて、ネガティブな影響を受けてしまったことは誰しも経験があるはずです。「ネガティブな人対策」(ネガティブな人と接したときに影響を回避する方法)についてはさほど意識されておらず、影響をもらってしまうことが多々あります。今までに取り上げた「ペーシング」の上級編として、ぜひ練習して身につけて、パフォーマンスの高い生活を維持していきましょう。