今日は「良い声で話す」のポイントを絞り込んだテーマです。ふだん私たちは、歌のほぼ最低音域でしゃべっています。なぜなのかといえば、それは楽だから。声の質を気にせず、「言葉が通じればいい」とばかりに無造作に発すると、低めになってしまいます。「気持ち高めで話す」は、感じの良い話し方の基本ですが、今回は低音域(話声位)の出し方をトレーニングしよう。
話声位のコツは話し声もジラーレ(回すように持ち上げる)を意識することです。良い話声位は、「回すように薄く持ち上げて鳴らす」こと。歌の練習で身に付けた技術(ジラーレ)を、話し声に適用していくプロセスを覚えましょう。また、力まなくても届く声を出すには、いつも響きで話す必要があります。「張り上げるように、勢いで、ノリで無造作に」のような発声ではなく、響きを感じながら話すことも意識していきましょう。
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