コミュニケーションの三原則を取り上げています。今日はその2「視点を高める」を詳しく見ていきましょう。視点の高さを変えるとは、具体的にはどんな見方をすることなのでしょうか。まず、「日本人は概して視点が低い」という傾向から理解しましょう。
日本人は概して視点が低く、目の前の相手を意識するのは得意だが、全体を意識するのが苦手です。昔からこの状態は良くないと自覚されていたので、「相手の気持ちになって」「人の振り見て我が振り直せ」といった言葉で戒めてきました。そのせいか、多くの日本人は相手の気持ちを読み取って対応することは得意です。しかし、相手の気持ちを察する行為が普遍的に良しとされているかといえば、そうではありません。欧米では(特にフランスが特徴的)相手が言葉で表現していない内面まで推測するのは失礼な行為とされています。文化が違えば答えは違いますが、日本でも相手のネガティブな気持ちを推測して落ち込んだり臆病になったりするケースも多いくらいですから、下手に推測しないで言葉の力をもっと信じ、言葉でのコミュニケーション能力を高めたほうがいいでしょう。視点が高くなればなるほど、誰とでもコミュニケーションが成り立つようになります。
※音声講座の中で「いきなりステーキ」と喋っている箇所がありますが、「俺の株式会社」が運営する「俺のイタリアン」の間違いです。
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