「声に感情が乗る」ことは音色塾で発声を学んでいるあなたならよく理解していることでしょう。「聴いていて気持ちの良い声」とは、発声技術、話す内容、表情、態度、感情のコントロールなど、すべての要素が絡んでくるため、簡単なことではありません。良い声には良い感情の状態が欠かせません。感情コントロール法は大人の必修科目といってもよいでしょう。
「感情はコントロールできる」ことをまず知りましょう。コントロールといっても、感情を否定したり押し殺したり、という意味ではありません。否定したり押し殺したりするのは、むしろその感情を真に受けて「重視」してしまっているので逆効果です。心理学的にいうと、自分のネガティブ感情を「尊重」するのは「強化」することにつながり、得策ではありません。ネガティブな感情は、いじくりまわさずに「あっさりやり過ごす」ほうが大人の対応です。自己効力感が感じられることに意識を向けるようにしましょう。
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- 第253回 聞いていて気持ちいい声を出すための感情コントロール法その1
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