前回のテーマである「芯のある声」は「お腹の支えを入れっぱなし」の声のことですが、支えだけを入れっぱなしにしていても、共鳴の捉え方が甘いと、ぼんやりした声になってしまいます。共鳴を捉えつつ、お腹の支えからくる芯のある声を合わせることによって信頼される声になるのです。今日は、共鳴を捉える練習としてハミングを取り上げます。
共鳴を捉えるにはハミングがたいへん有効ですが、リスクもあります。わかりやすい振動(鼻や唇など)を無理やり強めて「できた」と早合点しやすいことと、母音が鼻音化してしまうことです。この発声が癖になってしまうとなかなか根強く、「指摘されても本人が自覚できない」という特徴があります。しかし、こうしたリスクを補って余りある「わかりやすさ」というメリットがハミングにはあります。具体的な実践方法を紹介していますのでぜひ取り組んでいきましょう。
●以下の有料メルマガもセットになっています。
- 第283回 共鳴発声法実践編 ハミングで共鳴トレーニングその1
- 第284回 共鳴発声法実践編 ハミングで共鳴トレーニングその2
価格4,200 円