セルフ・ハンディキャッピングとは、自分で自分にハンデ(不利な条件)を課すことです。何か物事を進めるときに事前にハンデを作っておくことで、失敗しても言い訳できるし、成功すれば不利な条件の中でがんばったという評価をもらえます。つまり、結果に関わらず自分のプライドや自尊心を守れる心理手法といえるのです。ただ、このセルフ・ハンディキャッピングにはパフォーマンスが落ちるという大きなデメリットがあるので気をつけましょう。
セルフハンディキャッピングには、「遂行的」と「主張的」の2種類があります。実際に不利な条件になる行動をしてしまうのが「遂行的」、口だけで言うのが「主張的」です。自尊心を守るのに便利と思われるセルフ・ハンディキャッピングですが、実際には周りからの評価も下がったり、パフォーマンスが低下するという致命的なデメリットがあります。質の高い成果を求めるのなら、言い訳をしないで前向きな姿勢で取り組むのが最善といえるでしょう。
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- 第353回 自分の能力を落としてしまうセルフハンディキャッピングその1
- 第354回 自分の能力を落としてしまうセルフハンディキャッピングその2
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