周りに人が多くいると、自分の行動が妨げられてしまう現象を傍観者効果といいます。これは、「自分がやらなくても誰かが助けるだろう」と思われて、流されてしまうためです。こうした心理を踏まえ、どうしたら人が動いてくれるか、成果を上げてくれるかを考えてみましょう。
「現代人は無関心で冷たい」などと言われることもありますが、実は傍観者効果が働かなければ、意外に温かく味方になってくれるものです。そのためには、「誰のことかわかる呼びかけをする」ことが大切です。他者が積極的に行動しないことによって、事態は緊急性を要しないと考えているだろうから、直接呼びかけて問題を自覚させることが重要になるわけです。他者と同調することで責任や非難が分散されると考えていることが多いので、「みんな」というグループに逃げ込まないように、一人ずつ話しかけるようにしましょう。
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- 第355回 人が動かない原因は傍観者効果その1
- 第356回 人が動かない原因は傍観者効果その2
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